【自伝】インフラエンジニアが転職を決意するまで|32.床下のハブ

スポンサーリンク
PC用ad

床下のハブ

転職が決まり、あとは残された仕事を全うするだけになったアルパパ。そんな中、福岡での出張作業に一人で来ていた。

予定通り福岡での作業を夕方には終え、後泊したあと、翌日に関東へ戻る予定であった。ホテルでゆっくりしていると、K主任から電話があった。

K主任「親会社の福島工場で障害が発生しているらしい。明日の朝一で福島に行ってくれ。」

……福島? 明日の朝? 今、俺、福岡なんだが?

アルパパ「え?本社の誰かじゃダメなんですか?」

K主任「そんなやつ居ねえよ・・」

アルパパ「てか、うちの会社が提供している範囲って拠点間の回線だけですよね?そこが悪いんですか?」

K主任「いや、そこは大丈夫そうだ。」

アルパパ「。。。いやいや。じゃあうちの会社が対応する必要ないじゃないですか?拠点内ネットワークの構成も不明だし」

K主任「しょうがないだろ、、上からの命令なんだから。。」

アルパパ「(呆れた声で)わかりました。明日の朝一で福島にいきます。」

渋々、福島行きの飛行機を取り、翌日の朝に福島に向かう。

飛行機と電車を乗り継いで、福島工場へ到着した。

工場の設備担当の方とお会いして状況をヒアリングすると、拠点越しに利用するシステムが利用できないとのこと。

我々が導入している回線やルーターは特に問題が無さそうだとわかっているので、回線設備と拠点内LANの間の何かに障害が起きている推測できる。

アルパパ「この工場のLAN配線図とか構成図ってお持ちですか?」

福島工場担当者「そういったものは無いですね。。」

アルパパ「。。ですよね(失笑)」

こうなったら追っていくしかない。

着てきたスーツが汚れながらも、気にせずに床を開けていく。床下を適宜開けて配線を確認しながら、構成を確認していく。

何枚の床を剥がしただろうか。

経路途中にあった床下のハブの電源が落ちていることが判明。どうも壊れているようだ。

お客さんの余っているハブと交換してもらって復旧した。

その後、システムの稼働を確認し。対応が完了した。

福島工場担当者「ありがとうございます。。!大変助かりました!」

アルパパ「実は昨日まで福岡にいて、今日急遽こちらに来たんですよ・・(笑)」

福島工場担当者「なんと・・ほんとすいません。。」

アルパパ「あれですね、今後のためにも拠点内のネットワーク設備の構成とか状況は保存しておきましょうか。とりあえず手書きで位置とケーブルの関係を紙に書いたので、今後同じようなことが起きたらこれを見てみてください。」

福島工場担当者「ありがとうございます。。私も前任者から設備担当を引き継いだのですが、何も聞いてなくて。。管理していく必要がありますね。」

アルパパ「その辺も含めて、我々の会社で監視・管理する有償サービスもあったりしますので、ご検討いただけるとと嬉しいです。」

営業トークもしつつ、福島工場での対応が終わった。

お客さんからの感謝に救われる部分もあるが、

早くこの会社から去りたい。早く。

ーーーーーーーーーーーーーーー

>>次の話
<<前の話

ーーーーーーーーーーーーーーー

スポンサーリンク
PC用ad
PC用ad
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください