【自伝】インフラエンジニアが転職を決意するまで|31.罵倒

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罵倒

D係長にメールを送る。
アルパパ「お話がございます。〇〇日の16時に会議室Aでお願いします。」
返信は無い。

そしてその時間が来た。
会議室にD係長とアルパパ。

重苦しい空気の中、アルパパが口を開く。

アルパパ「実は、転職をすることになりました。すでに会社へは入社承諾をしております。」
D係長「そうか。」

アルパパ「3か月後の9月末で退職します。」

D係長「なんで辞めるの?」

(本当のことは言えるわけはない)

アルパパ「提案から保守まで様々な経験をさせて頂きましたが、私としてはもっと多くの製品や技術に触れて、技術力を高めたいと考えました。」

D係長「それがうちの会社じゃ出来ないってこと?」

アルパパ「そう感じています」

D係長「・・・・」

しばらく無言が続く。

D係長「分かった。退職届とか準備しろよ。あとK主任には話したのか?」

アルパパ「話しています。」

D係長「分かった。この後の仕事の引継ぎとか諸々はK主任と話して。」

アルパパ「承知しました。」

と言ってD係長は会議室を出て行った。
予想に反して様々な嫌味を言われたり人間性を否定されることもなかった。
ただ、絶対納得してない感じを受けた。

あっさりと退職報告が出来たことに安堵し、その日は終わった。
あとは引継ぎをきっちりすれば、この会社からも離れられる。
そう思っていた。

しかし次の日。

D係長「アルパパ。ちょっといいか。会議室」

あ、これは、、このパターンは良くない呼び出しだ。。

そして席に座るなり。

D係長「昨日報告貰ってから色々考えたんだけどさ」

アルパパ「はい。」

D係長「お前はこの会社を踏み台にするってことだよな?」

アルパパ「(まあ昨日の説明だとそういうことになるけど)いやーそういうつもりは。。」

D係長「だってそうだろ?その程度の実力しかないのに何言ってんの?」

アルパパ「はぁ・・」

D係長「お前よりも★★(良くできる後輩)の方が出来るし、俺が認めている奴なら気持ちよく送り出してやるよ」

アルパパ「(始まった。。)」

D係長「でもお前みたいな使えない奴が、他社で活躍できるとは到底思えないね。」

D係長「資格も1つも持ってないだろ?そんなんでやってけると思ってんの?甘すぎだよ」

アルパパ「そうですか。。」

D係長「お前、家族居るんだろ?3歳ぐらいの娘も。一家の大黒柱がもっと頑張らなくちゃいけないんじゃないのか?」

アルパパ「(もう無言でいいや)」

その後もありがた迷惑なアドバイスという名の罵倒は続いた。
その後、スッキリした顔をして。

D係長「ふぅー。と言うのが俺がお前に言いたかったこと。以上。」

と言いたいことだけ言って会議室を出て行ってしまった。

D係長の気持ちとしては「せっかく育ててやろうとしたのに、この会社では成長できないと言われた。」ということに頭に来たのだろう。

辞める理由が「D係長、あなたです。」とは言えないよね。。

予想通り罵倒されたが、退職報告は終わった。

これから残務を処理し、引継ぎを終わらせる。

そしてMAXまで溜まっている有給を消化しつつ、退職する。

そしたら、この会社から離れられる。

新しい会社で上手くやれるのか?という不安も大きかったが、現職を辞められることの方が大きく、アルパパの気持ちは軽くなっていた。

退職まで残り3か月。

(もう少し続きます)

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