どうもアルパパです。
先日読んだ「日経NETWORK 2015年7月号」で 「一番人気のネットワーク機器ベンダーがわかるネットワーク実態調査2015」 という特集がありました。
実際に企業で使われているネットワーク機器ベンダーのシェアが分かるような内容です。
大変興味深かったので読んでみると大御所のシスコだけでなく意外な企業のネットワーク機器が1位になっていました。
また「コスパ」が重視されている印象がありました。
以下に私の感想を記していきます。
読んでみての感想
一番人気のネットワーク機器ベンダーがわかる ネットワーク実態調査
~スイッチ~
■アクセススイッチ・・・1位 バッファロー
■フロアスイッチ・・・1位 シスコシステムズ
■L3スイッチ・・・1位 シスコシステムズ
~ルータ・UTM~
■ルータ/ブロードバンドルータ・・・1位 ヤマハ
■ファイアウォール/UTM・・・1位 フォーティーネット
~無線LAN~
■アクセスポイント・・・1位 バッファロー
■コントローラー・・・1位 シスコシステムズ
引用元:日経NETWORK 2015年7月号より
スイッチ編
アクセススイッチ1位 バッファロー
アクセススイッチはバッファローが人気のようですね。バッファローと言えば一般家庭向けのイメージがあります。
しかし法人向けもラインナップが充実してきているらしいです。 バッファローのL2スイッチについては知識が無い為、以下のWebサイトで確認をしてみました。
バッファローの法人向けL2スイッチのページを見てみると、 「アンマネージ」「スマート」「インテリジェント」 と分かれているようですね。
アンマネージ・・ハブ インテリジェント・・VLAN、STP使えて、SNMP対応しているL2スイッチ っていうのは何となく分かるんですが、「スマート」って何?と思ったので調べてみました。
「スマートスイッチ」はコマンドラインで設定できない以外はインテリジェントと同等の機能を持つとの事。 それでいて価格がインテリジェントより少し安いようです。
コマンドラインで設定出来なくとも、Web設定が出来るのであれば問題ないのではないでしょうか? ※L2スイッチをWeb画面から設定する習慣が無いのでイマイチイメージが湧きませんが。
尚、バッファローを選ぶ人の声としてコスパが良いという意見が多いみたいです。 確かに安くてアクセススイッチとして必要な機能を持ち合わせているのなら、人気が出るのも納得できます。
フロアスイッチ1位 シスコシステムズ
L3スイッチ1位 シスコシステムズ
安定のシスコ。
インテリジェントのL2スイッチに関してはVLAN切ったり、STP使えてSNMP対応している事。 L3に関しては、セグメントを複数持たせてルーティングさせたりするだけだったら、シスコでなくても良い気がします。
今一度シスコのメリットを考えてみると。
・利用する人が多い=ノウハウなどの情報が巷に溢れていて導入しやすい
・「シスコ」という安心感 ・細かな設定が出来る。(痒いところに手が届く!)
が挙げられます。
確かに大企業さんであればシスコを使っている気がします。 (私が行った現場だけかもしれないですが・・)
ルータ、ファイアウォール編
ルータ/ブロードバンドルータ1位 ヤマハ
これは意外でした。
確かに中小企業でインターネットVPNで拠点間を接続している時にヤマハのルータよく見ますが、1位だとは思いませんでした。
なんで意外だったかと言うと、大きな企業さんでヤマハのルータをまともに使っているのをあまり見たことが無いからです。
ヤマハの独特なコンフィグがあんまり好きになれないのと「痒いところに手が届かない」印象があって、小難しい要件が あるような案件には使おうと思いません。
良い所としてはインターネット上にノウハウが多いことです。 また国産であり、マニュアルも分かりやすいものがあるので、導入は容易かと思います。
ファイアウォール/UTM1位 フォーティーネット
驚きました。
フォーティーですか。
前にいた会社でよくフォーティーネットのファイアウォールを導入していました。
フォーティーネット社のファイアウォールはWebでの設定が分かりやすく、導入がしやすい印象があります。
ただ残念なことに、上記のヤマハルータと同じく「痒いところに手が届かない」印象があります。
しかし価格あたりのスペックが他の会社と比べても良いと思っています。 そういった意味でフォーティーネットのファイアウォール/UTMは「コスパ」が良いと思います。
アクセスポイント、コントローラー編
アクセスポイント1位 バッファロー
予想通りでした。
スマートフォンやタブレットなどLANケーブルを接続しないデバイスが増えてきており、それらを社内ネットワークで利用する場合は当然Wi-Fi経由になるので、アクセスポイントの需要は高くなってきていると思います。
私はバッファローのアクセスポイントを提案し、導入したことがありますが、やはり「コスパ」の良さを感じましたね。 (さっきからコスパばっかり連呼していますね・・・)
もちろん安いからと言ってすぐ壊れるとか、使い物にならないという事はなかったです。
アクセスポイント自体もよくよく考えれば、パソコンを接続する機器、つまり「ハブ」と一緒ですので、コストをあまり掛けたくないと思うユーザにも安価なバッファローのアクセスポイントはマッチしていると思っています。
コントローラー1位 シスコシステムズ
(お恥ずかしながら私はコントローラーの実機を触ったことが無い為、良く分からない感想になってしまいますが・・)
記事によればシェアの約40%をシスコ製が占めてるみたいです。流石はシスコ。 (因みに2位はアルバネットワークス製)
シスコの無線アクセスポイントを導入したことがありますが、バッファローなどの安価な無線アクセスポイント比べて細かな設定が出来たと記憶しています。 それを集中管理するコントローラーですから、多機能かと思います。
機会があればシスコのAP+コントローラーで構築してみたい!
最後に
全体を通して感じたことは「コスパ」が良いものが特に選ばれている事でした。
私も経験のあるフォーティーネット社のファイアウォールやバッファロー社のアクセスポイントなどは、価格以上の動作をしてくれる印象があり、人気が出るのも納得が出来ます。
また大企業などではまだまだシスコが強いと思っておりますので、フロアスイッチやL3スイッチなどでシスコ社が1位になったことは当然だと思っております。
このようにネットワーク機器のシェアにおいて色々なメーカーが出てくるのは非常に良いことだと思います。 (全部シスコだったらつまらないですよね・・笑)
最後に、大変面白い記事を掲載頂いた日経NETWORKに感謝いたします。 是非、来年もこの調査を実施頂きたいです。