社畜という言葉をご存知でしょうか?
社畜(しゃちく)とは、主に日本で、勤めている会社に飼い慣らされてしまい自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化したサラリーマンの状態を揶揄したものである。「会社+家畜」から来た造語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも外部から馬鹿にされる意味合いを持つ。
アルパパはIT業界に10年弱いますが、1回転職しています。
最近、前に勤めていた会社の尊敬する上司にお会いする機会があったのですが、そこで昔話をしていて感じたことがあります。
それは前の会社にいるときはまさに「社畜」そのものだったなということ。
転職した今だからこそ、「オカシイ」と思える色々な考え方を紹介していきます。
これを読んで自分は「社畜だ」と感じてくれたら、状況改善の第一歩になるかもしれません。
むしろ第一歩になることを願います・・
目次
元社畜が振り返る「THE社畜」の考え方とは
考えることは家でやれ。お金を貰おうとするな。
まだアルパパが社畜化していないころです。
残業した分はきっちりお給料を頂こうとしてました。
平日は毎日5時間残業しました。残業100時間です。
勤務表に素直に書いて上司に提出。
そして上司に呼び出される。
上司「おい・・100時間ってなんだこれは?!」
アルパパ「え?働いた時間を書いただけですが?」
上司「内訳資料を作れ!」
※この分析資料は何のタスクに何時間使ったかを書いたもの。作るのに1~2時間かかる。
~翌日~
アルパパ「資料出来ました。こちらです。」
上司「ほう。どれどれ。」
上司「〇〇検討ってなんだ?」
アルパパ「過去の資料などを見ながら提案資料や見積もりの構成を検討してました」
上司「んなもん家でやれ!考えることでお金をもらうな!」
アルパパ「・・・(ってことは家に過去の資料を刷って持って帰れってことだよな・)」
上司「みんなそうやってきた!残業つけてるのお前だけだ!わかったな!」
こんなやり取りがあり、上司の言う通りに業務後や土日に検討をするように。
本来休むはずの時間なのに仕事のことが頭から離れませんでした。
しかしそれも長続きせず、仕事のOn/Offの切り替えをしたかったアルパパは考えることも業務中にするようになったのでした。
もちろんタイムカード切ってからね・・
サービス残業=会社への貢献 だからエライ
新卒の頃は「絶対にしない!アホらしい!」と思っていたサービス残業。
サービス残業だらけの上司達を見て影響され、まるで息を吸うようにサービス残業が当たり前になっていきました。
36協定を意識して午後8時にタイムカードをスキャン。
そこから終電まで無収益仕事タイム。
そんなアルパパを見ていた後輩A君。
彼も気づけばサービス残業をするようになっていました。
そんな彼に対してアルパパはこんな風に感じていました。
「自分の成長と会社への貢献のためにサービス産業するなんてエライ!」
・・・もうねバカです。
あの頃のアルパパは本当にアホです。
なんで後輩を守れなかったのか・・
自分を犠牲にしてまで得たいものは何なのでしょうか?
会社は従業員に還元してくれるのでしょうか?
サービス残業で支えられている企業なんて、良い企業じゃないです。
1日の勤務時間は14時間で考える。
一般的な企業であれば、時間労働や7.5時間労働で考える企業が多いのではないでしょうか?
例えば午前9時から始まって、昼の1時間休憩があり定時である午後6時まで「8時間」働くというような企業です。
なので基本的には1日8時間で考えることが普通だと思います。
しかしTHE社畜であったアルパパは「1日14時間」で考えていましたよ。
午前9時~午前0時ぐらいまでを1日の労働時間と考えます。
※ちなみに午前0時までな理由は、終電がその時間だからです。
午後8時ぐらいで奇跡的に帰れる日があると、上司や後輩含めて「今日は早いねー」とか言ってました。
仕事のスケジュールを頭の中で引く際も、自然に午前0時までが1日と計算していました。
間に合わないなら土日出勤や徹夜すれば良いと考える。
1日14時間仕事をしていて、急な仕事を振られるとどうなるのでしょうか?
簡単に想像が出来るとおり、その日のうちにやらなければいけないタスクが出来なくなります。
では明日やろうか?と考えてみますが・・
その次の日も1日14時間スケジュールがフルフルで引かれているので出来ません。
これは元々の仕事の計画や仕事量がオカシイことが明白ですよね。
でも、THE社畜であったアルパパはこう考えます。
「徹夜すれば間に合うじゃん」
「土日にやれば間に合うじゃん」
徹夜とか土日を使うのは最終手段ですよね。
計画を立てる時点でこうならないようにするべきです。
しかし徹夜勤務とか土日出勤をすることが当たり前になると、それ自体を異常だと思わなくなります。
この業界はこれが普通だからしょうがない
アルパパは今も昔もIT業界にいます。
IT業界は稼働時間(残業時間)が多いこと、サービス残業があることは「当たりまえ」として良く聞く話でした。
だから、いざ自分がそのような状況になっても、
・これが普通なんだ。
・知っててこの業界に飛び込んで来たのだ。
・文句を言うのはオカシイ。
このように自分に言い聞かせていました。
まさに思考停止。
同業他社の友達に状況を話したところ、
「アルパパの会社おかしいよ?」
と言われる始末。
人の言葉を正しく受け入れられない。
客観的に自分の状況を見れない
会社にとって見本のような社畜になっていました。