【自伝】インフラエンジニアが転職を決意するまで|08.福島に30分作業へ行ってくる

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福島に30分作業へ行ってくる

アルパパは全国の色々な県へ作業に行ったことがある。

北は北海道から南は熊本まである。

特に名古屋、大阪、福岡が多かった。

しかも日帰りであることが圧倒的に多い。作業時間が短いからだ。

新人は基本的に地方の拠点、しかも特別に難しくない内容を担当する事が多い。

これから書くことは入社1年目で実際にあったことだ。

福島の拠点に一人で作業に行く事になった。

お客さんの事業所が福島に増える事になり、既存のお客さんネットワークへ参加させるという内容だ。

このような内容であればアルパパは一人で出来るようになっていた。

特に難しいものではない。

ネットワークへ繋ぐための回線はすでに工事済みで、現地ではルータと呼ばれるネットワークを接続するための機械を使用する。

本社を出て、東京から新幹線に乗って福島まで一時間半。

そこからローカル線に乗って30分ぐらい行ったところにお客さんの拠点があった。

自社からお客さんの拠点に着くまで約3時間ぐらい経過していた。

お客さんへの挨拶もそこそこに手持ちで持ってきたルータを箱から出し、回線を接続して、お客さんネットワークに繋がっている事を各種コマンドで確認する。

PPPoE接続は問題ない。

IPsecでも問題なく接続出来ているな。

サーバへのPingはOK TraceもOK 全て正常。

ちょろい仕事だ。

時計を見る。30分で作業終了。

お客様へ作業終了報告をして拠点を後にする。

拠点付近で最寄り駅までのタクシーを待っていると お客さんから質問があった。

お客さん「アルパパさん、福島の人なんですよね?」

アルパパ「いえ、東京から来ました」

お客さん「ぇぇぇっぇええ?!そうなの?!この為だけに来たの?!」

アルパパ「そうです。3時間ぐらいかけて来ました」

相当ビックリしていた。

30分の作業のために東京から人が来ている事にビックリしていた。

お客さんはそんなアルパパを哀れに思ったのだろう。

拠点の中に戻って何用に買ったのか分からないお饅頭3つを持ってきてくれた。

お客さん「大変だったね。帰りの新幹線でこれ食べてよ」

お客さんに感謝し、ありがたく受け取った。

帰りの新幹線でお饅頭を食べながら考えていた。

こういう遠方で簡単な作業なら、普通外注に出さないのか?

大人の事情が色々あるのかもしれないが、一般的な感覚からするとやっぱりオカシイ。

お客さんの反応がそれを裏付けていると思う。

こんな仕事の仕方で忙しそうにしているうちのチームって大丈夫なのか。

この会社に不信感を感じ始めたアルパパであった。

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