【自伝】インフラエンジニアが転職を決意するまで|18.案件をこなす日々に初めての後輩が

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案件をこなす日々に初めての後輩が

A社出向から再び社内に戻ったアルパパは、小さな案件を任されるようになった。

案件の概要はというと、お客さんの拠点間ネットワークに新拠点を追加したり、通信要件が増えたために要件にあった設定をネットワーク機器に追加するなど細かい内容がほとんどである。

小さな案件が多すぎるので「設計書」のような形式じみたドキュメントが存在しない案件がほとんどだ。

ネットワーク機器の設定を作り、ネットワーク構成図を作り、作業手順書を作り。

基本的にはこの3つのドキュメントを作る事で仕事を進める。

A社でやっていた案件に比べれば簡単な物ばかりだった。

特に苦労することもなく案件をこなしていた。

少し物足りないとさえ思っていたが、何より仕事をバリバリこなしている自分が誇らしかった。

そして自分がこの社内において必要不可欠な存在になっているという感覚も持てたので、日々のモチベーションは比較的高かったと思う。

お客さんや他部署の方と技術的な話が出来るようになったり、今まで回答に困っていたような技術的な質問もスラスラ答えられるようになっていた。

そのことから人間関係そして信頼関係が出来てきて、仕事が面白くなっていった。

そんなこんなで時は経過し、何年目かの4月。

新入社員が入ってくる時期になった。

自分のチームに後輩が入ってくることを知った。

初めての後輩である。

名前はI君。

彼の第一印象は「大人しそう」

気を使って色々話しかけてみるが、あんまり会話が弾まなかった。

緊張しているのか、顔が引きつっている。

無理もない。みんなそうだろう。

彼を見て一年目の自分を思い出した。

自分の一年目は上司に放置されていたっけ。

そうはならないように面倒を見てあげようと思った。

・・・ちなみに彼は後に激務に巻き込まれ、自己を犠牲にして仕事をこなす社畜となってしまった。

彼の話はまた別の機会に触れることにする。

初めての後輩が出来て、社内案件を楽しみながらこなしていくアルパパ。

この時期には会社を辞めたいとは特に思っていなかった。

一番仕事を楽しんでいた時期かもしれない。

しかしこの頃、社内チームの雰囲気が徐々に悪くなっていった。

一時的な物では無く、恒久的に悪くなっていった。

その原因となったのはアルパパが苦手なU主任と、D係長の間で険悪な雰囲気になっていたことである。

このことで毎日会社に行きたくないようなそんな状況に徐々になっていったのである。

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