休日の自己犠牲
自社データーセンターがあり、そこは24時間365日の監視オペレーターがいて対応している。
休日にお客様から、その監視オペレーターに問い合わせがある。
内容はシステムが利用できないとか、遅いとか。
ただ我々ネットワークチームは休日にその保守に対応する契約も義務もない。その分のお金も貰っていない。
だから極論を言えば対応する必要が無いのだ。(ビジネスになってない)
そんな中、たまに休日に携帯に電話がかかってくる。教えてないはずなのに、自社データーセンターの連絡簿に私の携帯電話番号が登録されているのだ。
そこには同じチームの上司、先輩も登録されており、上から順番に電話がかかってくる。
お金も貰えないのだから、強い意志で絶対に電話に出ないようにしていた。
休日は休ませろと。休日まで捧げたくないわと。
シカトを数回繰り返すうちに、ある休日明けの月曜日にK主任が出社一番でキレてきた。
「なんで一番忙しい俺が、休日のクソみたいな保守対応しなきゃいけないんだよ?!お前らやれよ!!」
確かにK主任は土日も仕事したりしているので、キレる気持ちも分からなくはない。
と、洗脳されていたアルパパは思ってしまったのだった。
「K主任を助けなければ!!」
との想いで自己犠牲の連鎖が始まる。
その次から素直に休日の電話に出るようになった。
もちろん奥さんは良い顔をしなかった。明らかに不機嫌。
家に居る時はコソコソ電話に出て、必要に応じて会社から借りているPCでリモートログインして切り分けをしたりする。
「これでK主任を助けられるのであれば。。いいんだ。。」
完全に出来上がっている。社畜が。
このようなことがあるから、休日も休まらない日々を過ごしていた。
今思えば、精神的にも良く耐えれたなと思っている。
なおこの休日保守体制が問題視されて、私が退職をする直前に「NW保守チーム」なる土日も含めた保守対応チームが出来上がることになる。
この休日保守に関する費用もお客様から取るようにしたらしい。
改善してよかったですね。と棒読みで感想を述べる。
そろそろ壊れそうな社畜アルパパ。
この後、転職を決意するいくつかの事件が起こる。。。
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※見て頂いている皆様ありがとうございます。
多分30話ぐらいで一旦転職するまでを書こうと考えてます。