【自伝】インフラエンジニアが転職を決意するまで|27.徹夜からの無能呼ばわり

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徹夜からの無能呼ばわり

もう廃人寸前のアルパパが退職をすることを考えるようになる一つの出来事があった。

ある大手外食企業向けの見積もりと提案書を作成をしていたのだが、営業さんから指定された木曜日中という期限が迫るなか、D係長のレビュー → 修正を繰り返している内に木曜日の定時になってしまった。

営業さんいわく、お客様に今週中に提出すると話しているのでこれ以上、先延ばしには出来ないとのことで、徹夜も覚悟して対応することにした。

D係長はレビューのたびに新しい指摘事項や改善事項が思いつくので、前回の修正事項の修正確認の他に新しい指摘事項が追加され、終わらないのである。

終電がなくなるのでD係長は午後11時ぐらいには帰り、アルパパは徹夜を覚悟して修正に追われていた。

最後の最後で見積もり内のネットワーク回線費用の見せ方を変えようという話になり、出来なくはないけど時間がとってもかかる作業を依頼された。

結局、曜日も変わった深夜4時に見積もりと提案書対応が終わった。営業さんにメールを送り、そのままオフィスに段ボールを引いて仮眠する。

金曜日の朝一で営業さん含む見積もり認識合わせの打ち合わせが開催された。

その場にはアルパパ、D係長、営業さんが居た。

打合せが始まる前に、営業さんが開口一番に、

営業さん「深夜にメール来てましたけど、大丈夫かい?アルパパくん・・」

D係長「こいつ馬鹿ですから!!(笑)」

アルパパ「・・・・・」

そこから提案書と見積もりの内容を説明したが、あんまり覚えていない。覚えているのは、D係長への殺意。

部下がオーバーワーク気味なのに対して、自分のメンツを保つ為に「こいつが無能なだけなんでww」というアピール。

打合せ後、トイレへ直行した。

個室に入って、泣いた。泣きながら壁を殴った。

拳には血が滲んでいた。

うつむきながら自席に戻った。

D係長「おいアルパパ。さっき営業さんから言われた指摘を修正して再送しておけよ。」

アルパパ「・・・分かりました。」

もう辞めようかな。

退職への想いが加速していくアルパパであった。

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