IPv6を導入するメリットとデメリットは?まだIPv4で良いかな・・

chikyuu

ときたま話題にあがる「IPv6」についてですが、正直なところ普及が進んでないですよね。(少なくともネットワークエンジニアであるアルパパは、IPv6に関する案件に携わったことがない・・)

そもそもIPv6化する理由ってなんだろう?

IPv4のグローバルIPアドレスが枯渇するからIPv6にするという理由は知っているのですが、それ以外にどんなメリットがIPv6にあるのかと。

気になったので調べてみました。

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メリット

大量のグローバルIPアドレスを取得できる

IPv4とIPv6のアドレス総数の違い

IPv6がIPv4に対して大量のグローバルIPアドレスを取得出来ることを紹介する前に、そもそもIPv4とIPv6のIPアドレス総数の違いから説明します。

IPv4は32bitで表すため、2の32乗で約43億個のアドレスを表せます。

たいしてIPv6は128bitなので2の128乗で約340澗(かん)個※のアドレスを表せます。

※ちなみに「澗(かん)」は「億」の7つ先の位です。(億⇒兆⇒京・・・・

詳しくはWikipedia参照。命数法 – Wikipedia

この約340澗個というのはどれぐらい大きな値かというと「落ちている石ころ1つ1つにアドレスを割り当てることが出来る」ぐらいだと言われています。

とてつもなく大きな数字であるということがよく分かりますね。

大量のグローバルIPアドレスを取得できる

IPv6はこれだけ大きなアドレス空間なので、IPv4と比べればより多くのアドレスを使うことが出来るということになります。

たとえばインターネット接続に必ず必要なグローバルIPアドレスの付与についてです。

一般的なIPv4のISP契約(インターネット接続の契約)の場合は、月々数百円~数千円1アドレスを動的に割り当てられることが多いですね。

もしサーバー公開などの用途でたくさんのIPアドレスが欲しいような場合は、数千円~数万円を払えば8IPや16IPの取得が可能です。(この場合は動的ではなく固定IPとなりそうですが)

対してIPv6の場合は月々数百円で、IPv4の総数以上(IPv4で表せる約340億個以上)のIPアドレスを取得することが可能らしい!!

以下はWikipediaからの引用ですが、OCNの場合は300円で約43億の2乗分のアドレスを得ることが出来るらしいです。

  • 実際にOCNによるIPv6サービスでは、月額300円で/64のネットワークブロックを2ブロック提供するサービスを実施している。このサービスを受けることで、理論的には300円の月額で、一人あたり約43億の2乗(2の64乗、IPv4におけるIPアドレスの総数の2乗)ものアドレス空間をもつネットワークブロックを2つ取得することができる。

引用元:IPv6 – Wikipedia

なのでIPv4とは違い、かなり多いIPアドレスを安価に取得することが出来るようになります。

ルータ負荷の軽減が可能

IPv6で使う事になるIPv6のヘッダはIPv4のヘッダに比べて以下のような点があるためルータの負荷が軽減します。

・エラー検出を廃止(正確には上位レイヤで実施)
・固定長にすることで処理の簡素化

ルータは色々な処理(パケットフィルタリングやNATなど)をするので、出来る限り負荷を軽減できる方が良いですね。

デメリット

移行期間は運用の負荷が増大

IPv4はIPv6と互換性があるわけではないので、移行期間中は両方を管理する必要があり運用負荷が2倍になります。

パっと切り替えられればこんな事は考えなくて良いんですけど、規模が大きいネットワークだとそうはいかないので大変ですね。

検証が必要

今でこそ色々な製品やサービスがIPv6に対応してきていますが、未だにほとんどのネットワークはIPv4で組まれています。

それらをIPv6に変えた際に元々動いていた様々なシステムがまともに動くのかを検証をしなければいけません。

この検証も上に挙げたように、大規模なネットワークであれば簡単に出来ないという事情もあります。これがIPv6化が進まない一つの要因になっています。

軽くまとめ

IPv6にするメリットとしては、

・グローバルIPアドレスをIPv4と比べて大量に安価に取得できる
・ヘッダ構造がシンプルになったことでルータの負荷が軽くなる

そしてデメリットは

・移行期間はIPv4およびIPv6の両方を管理しなければいけないので大変
・検証にする手間がかかる

という感じです。

うーん個人的にはグローバルIPアドレスを大量に安価に取得出来るところは魅力的だなーと思いますが、導入の手間と天秤に掛けるとIPv4で良いんじゃない?と思ってしまう。

今後どうなるんでしょう。

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コメント

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