【自伝】インフラエンジニアが転職を決意するまで|06.怒りの理由

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怒りの理由

障害が復旧する事が出来たアルパパは安堵の表情で田中さんへ報告を行った。

アルパパ「IPアドレスが前の事業所の値を使っていたようで、新事業所のIPに変更したら繋がりました。」

アルパパ「弊社の方でパソコンのIPは全て変更していたかと思うのですが、昨日このパソコンはこちらにありましたか?」

田中さん「このパソコンはA専務が家で使うために持ち帰っていましたよ。昨日の作業時にはありませんでしたね。」

どうやら従業員の方が持ち歩いているパソコンで、昨日の時点で設定変更をしていなかったらしい。

そして田中さん自体がIPアドレスを変更しなければ、新事業所で使えない事を認識していないようだった・・

U主任に作業報告も兼ねて電話する。

アルパパ「昨日の時点では、あのパソコンは持って帰っていたようで設定変更が出来ていなかったようです。」

U主任「お客さんから貰ったパソコン一覧に沿って作業したんだけど、そんな端末載ってなかったんだよな。」

アルパパ「それ完全にウチ悪くないじゃないですか・・」

U主任「まあそうだね。こんなこともあるよ。」

障害対応が終わり、お客様の拠点を後にして自社へ戻るアルパパ。

電車に乗って窓から外を見ながら何だか嫌な気持ちになっていた。初めてのトラブル対応で障害が復旧出来た喜びよりも怒りに近い感情が勝っていたのだ。

お客さんの拠点まで出向いて判明した障害原因はすごく初歩的な事であったこと。
一覧に載っていなかったのでウチの会社としてはどうにも出来なかったこと。
お客さんが適当なこと。

そして思った。こんな障害対応を今後もしてかなくてはいけないのかと。

今回の件はユーザに非があると言える。アルパパにとっては初めての障害対応だったので、このようなユーザ起因での対応ばかりあるのが普通なのではないかと考えてしまった。

もちろん、こちら側の問題で迷惑をかける事もあるのである程度はお互い様だと思っている。しかし、この頃はそれが分からなかったのである。

この一件で、お客様へ迷惑を掛けないようにと強く思うようになった。

今回のお客様への「あきれ」と同じような感情を逆に別のお客様に感じさせてはいけない。 そのために事前に準備をして、きっちりやりたいと思った。(それでも失敗するときは失敗するのですが)

初めてのトラブルを乗り越えたアルパパは少し強くなれたような気がした。(電話で指示されたことをやっただけだけど(;^ω^))

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