【自伝】インフラエンジニアが転職を決意するまで|10.ネカフェから出てきた同期と退職

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ネカフェから出てきた同期と退職

ある日の昼休みD君が意外なところから出てきた。

そこは・・ネットカフェだった。

見てはいけない場面を見てしまったような気がしたが、確認せずにはいられない。

思わず話しかける。

アルパパ「お疲れ。・・なんでネットカフェ行ってたの?」

振り返ったD君の表情は虚ろであった。

前に廊下であったときよりもやつれているように見える。

D君は元気がなく、小さい声で話してくれた。

激務の中、昼休みだけがまともに休める時間だから、オフィスの自席で寝ている事が多かった。

しかし昼休みでも休まないチームメンバーも居るため落ち着かないので、オフィスの外で休めるところを探していた。

その行きついた先が、個室があって横になって寝れるネットカフェだという事らしい。

開いた口が塞がらなかった。

そこまで追い詰められているのか。

彼の部署に休職者が数人いるということも納得が出来てしまう。

かける言葉がすぐには見つからなかった。

捻り出した言葉が「無理しないで。なんかあれば相談に乗るから」だった。

D君は「ありがとう」と言ってくれたものの、鼻で笑われたように感じてしまった。

まるで「お前に相談した所でこの状況が変わる訳ないだろ?」と言わんばかりに。

それから二ヶ月後、毎月発行される社内報に彼の名があった。

【退職】

〇〇システム部 D

遅かれ早かれ、あの状況ならそうなってしまったのだろう。

優秀な同期の退職。

原因は、彼が仕事が出来たからだろう。

目指すべきものが分からなくなってしまった。

仕事が出来る=辛くなる

こうなるなら、仕事が出来ない、使えない社員の方がよいじゃないか?

この会社は仕事が出来る人間にどんどん仕事が降りかかる。

自社の2ちゃんねるスレッドでこんな書き込みがあった。

「この会社は本当に出来る奴は辞める。」

「残っているのは、度重なる激務で正常な判断が出来なくなっている社畜」

「そして簡単にクビにされない事に味をしめた寄生虫だけだ」

所詮、便所の落書きとしか思っていなかった2ちゃんねるの書き込み。

しかし、この出来事の後は真実を書いているのではと思った。

アルパパのモチベーションは最低になってしまった。

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