【自伝】インフラエンジニアが転職を決意するまで|22.SE業務が始まる

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SE業務が始まる

U主任はSE的な業務を一切しなくなった。

SE的業務とは提案書や見積もり作成、エンドユーザーとの折衝、ネットワークの基本設計などの業務だ。

これらの業務は最初はK主任がやっていた。

もともとK主任自体が持っていた仕事にプラスしてU主任の分もである。

稼働が高かったK主任がU主任の分も対応するようになって、音(ね)をあげるのも時間の問題であった。

この後少しずつ、これらの業務をアルパパが担当するようになったのである。

それまでは比較的下流の業務が主であったが、上流の仕事はあまり経験が無かった。

K主任も多忙であるから、ほとんど教えて貰えなかった。

ドキュメントは既存の資料を見て、見よう見まねで作った。

必然的にアルパパの残業が増えていく。

ひと月に60時間以上残業することは普通になっていった。

定時は一応午後6時なのだが誰も帰らない。

午後8時ぐらいに終われば「今日は早いね」という声があがる。

異常とも言えるこのような状況。

なんでこうなるか今になって考えてみる。

まず、一日のスケジュールが6時で終わるように引かれていない。

残業前提でのスケジュールになっているのだ。

そして営業さんから依頼される急な見積もり依頼である。

この見積もりにとても時間が掛かるのである。

売上が苦しい中で、見積もり提出は優先度をあげて対応しなければならない。

エンドユーザーは簡単に「なるべく今日中」とか言ってくる。

それを他のタスクを差し置いて実施する。

なんで見積もりにそんな時間が掛かるのか?

そう思われる人も多いかもしれない。

IT業界の見積もりは単純じゃないのである。

単純な機械の費用や導入費を掛け算して算出すれば終わりでは無く、ユーザーの環境などに合わせて設計に関する費用が決まるのである。

この設計費は見積もりを算出する人間によって考え方に違いがあり、正解が無い。

ある程度の「感覚」で金額を算出するしかないのである。

そしてその「感覚」がその見積もりを承認する上司と合っていないと先に進めない。

そのため最初の頃は上司と「感覚」が合わず却下の嵐だった。

ベースとなる考え方や金額がどこかの資料にまとまっている訳でもなく、
似たような構成の見積もりを参考にしたりする。

しかもその「感覚」は上司の考え方が変わると簡単に変わってしまう。

1か月前に通用した考え方が通用しないとかはザラである。

なので私はこの急な見積もり作成が大嫌いだった。

仕事の金額を算出するのはSEの重要な仕事であるが、上司の考え方ひとつで仕事は進まなくなるし、なにより「形」が無さすぎるのである。

そしてその見積もり作成に時間をかけていると上司に怒られるのである。

「まだ見積もりの段階なんだから時間掛けんな!!」

んじゃあどうすれば良いんだよ・・

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